「今さら聞けない葬儀のマナー」シリーズの記事の投稿を諸事情によりしばらくお休みさせて頂いておりました。。
定期的にお読み頂いていた方もいらっしゃったかと思いますが、
長らくお待たせ致しまして大変申し訳ございませんでした。
今月から「今さら聞けない葬儀のマナー」の記事を再開させて頂きますので、宜しくお願い致します!
ブログ記事再開の今回は「弔電の書き方・出し方について」ご紹介をさせて頂きます。
急な訃報により通夜や告別式に参列したくてもどうしても事情などで参列が出来ない状況の場合、
弔電を送られる方も多いのではないでしょうか?
その際、どんな内容を書けばいいのか、宛名や差出人をどう書けばよのか、などいろいろと
悩まれる方も多いと思いますので「弔電の書き方、送り方について」詳しくお伝えをさせて頂きます。
まず弔電とはどういったものか簡単にご説明いたします。
弔電(お悔みの電報)は、訃報を知らされたが、やむを得ない状況で通夜や告別式に
参加できない代わりとして、故人を悼む気持ちを喪主やご遺族の方々にお送りする電報です。
弔電は通夜に間に合う形でお送りしなければなりませんが、
間に合わない場合は告別式までに間に合うように手配を致します。
告別式などの葬儀が終わってからお送りするのは失礼にあたりますので、
葬儀に間に合うように十分に注意致しましょう。
〇弔電の書き方について
弔電は記載する内容に大きな決まりがないため、自由に文章を作成することが出来ますが、
書き方のマナーとして、忌み言葉や相応しくない言葉は避けなければなりません。
1. 宛先、宛名を記載する。
弔電は葬儀が執り行われる場所に送る必要があるため、
葬儀の場所(斎場、寺社、集会場、自宅など)と
電話番号を予め確認しておきましょう。
そして宛名ですが、一般的には喪主名をフルネームで記載します。
喪主名、故人名と合わせて書いておくことで、複数行われているような斎場でも
誤って弔電が他家に届くようなことを防げるでしょう。
また喪主名が分からない時は、故人のフルネームを記載し、
「故人名様 ご遺族様」や「故人名様 遺族ご一同様」などとするとよいでしょう。
2. 差出人を記載する。
差出人は故人と差出人の関係をご遺族に分かるように書きましょう。
例)○○大学 ○年卒業 学友
例)○○会社 経理部 同僚など
3. 弔電で使う敬称に気を付ける。
弔電では故人の名前ではなく敬称で故人との続柄を表現するのがマナーです。
一般的には以下のような敬称使います。
故人と受取人の関係:故人の敬称
受取人の実父:ご尊父(そんぷ)様、お父様、お父上様
受取人の妻の父:ご岳父(がくふ)様
受取人の実母:ご母堂(ぼどう)様、お母様、お母上様
受取人の妻の母:ご岳母(がくぼ)様、ご丈母(じょうぼ)様
受取人の夫:ご主人様、ご夫君(ふくん)様
受取人の妻:ご冷室(れいしつ)様、ご令閨(れいけい)様、奥様
受取人の息子:ご子息様、ご令息様
受取人の娘:ご息女様、ご令嬢様
受取人の兄弟:兄上様、ご令兄(れいけい)様、お兄様 / ご令弟(れいてい)様
受取人の姉妹:姉上様、ご令姉(れいし)様、お姉様 / ご令妹(れいまい)様
4.忌み言葉の使用は避ける。
弔電のマナーとして、忌み言葉や相応しくない表現は避けるようにします。
例えば、不幸が重なることを連想させる「重ね重ね、またまた、再び、度々」や
直接な生死を表す「死亡、死去、死ぬ」などは使用してはいけません。
また、「九、四」のような不吉と呼ばれる数字、「苦しむ、とんだこと、災難」などの
不幸な言葉も避けるようにしましょう。
また「仏様、ご冥福、ご愁傷様、供養、成仏」など仏教で使われる言葉は、仏教以外では使用しないようにします。
〇弔電の送り方について
弔電は電話番号の115番でNTT、KDDI、ソフトバンクの各キャリアごとに
弔電(お悔み用)サービスを利用することができます。
各社とも19時までに連絡すれば、当日中の配達が可能で、専用のオペレーターが
メッセージの作成をサポートしてくれるので、安心してご利用頂けます。
郵便局もレタックスの弔電サービスを行っております。
※2018年3月31日でコールセンターからお申込みいただく
「電話レタックス」のサービスは終了するとのことです。
また最近ではインターネットでの弔電サービスが広まっており、NTT、KDDI、ソフトバンク、
郵便局以外にも各社が様々な弔電サービスを行っております。
インターネットで検索して利用しやすいところを探すのもよいでしょう。
基本的には「台紙選択」→「お届け先情報入力」→
「電報メッセージ作成」→「差出人情報入力」
という流れのところが一般的なようです。
弔電の料金は500円から1万円を超えるものまでありますが、
料金相場は3,000円から5,000円くらいになるそうです。
仕事関係などで弔電を打つ場合は、豪華すぎず、安っぽくない3,000円程度の弔電を選ぶとよいです。
ここまで、弔電の書き方、送り方について解説をして参りましたが、
どうしても事情などで葬儀に参列できないことは誰しもがあるものです。
弔電の書き方、送り方を事前に確認しておくことは、
いざという時のために大切ですので、こちらでチェックして頂けると幸いです。
今後も随時、皆様の為になるような葬儀に関する率直な疑問、お悩みやマナーに
関する情報、記事をアップして参りますので、これからも佐藤葬儀社をもよろしくお願い致します。
今回の記事も最後まで読んで頂き、ありがとうございました。