「初めて喪主としてなんとか葬儀を無事に終えることが出来ましたが、葬儀が終わった後のお礼や挨拶周りなど
いつまでに何をすべきか把握できない状況です。」
ご家族・ご遺族の方は初めての急な葬儀を嵐のような忙しさで終えた後でも、
哀しみが癒えない状況の中でも葬儀のお礼や挨拶周りなど喪主やご遺族が早急にすべきことがあります。
そこで今回は葬儀後に行う一般的なお礼と挨拶周りについてご紹介させて頂きます。
〇挨拶周りの優先順位、服装、いつすべきか
まずご挨拶周りですが、葬儀でお世話になった方、お手伝い頂いた方を優先的に
なるべく直接お礼のあいさつにお伺いするようにしましょう。
かつては親族の方が二人一組でお礼・挨拶周りをするのが一般的でしたが、
現在は喪主や遺族が直接出向くのが一般的になってきているようです。
服装は落ち着いたダークスーツや地味目の服装にしましょう。
挨拶周りのタイミングですが、葬儀の翌日か翌々日といったように間を空けずに早急に行います。
遅くとも葬儀から一週間以内に済ませるようにします。
〇故人の勤務先へのお礼、ご挨拶
故人の勤務先などは少し離れた場所であることが多いため、遅くとも初七日までに直接ご挨拶に出向くのがベターです。
近隣の方同様、特別に感謝の意をお伝えする場合は、菓子折などをお持ちするのが無難です。
また故人の上司へのご挨拶は
「葬儀の際は取り込んでおりまして、きちんとご挨拶が出来ずに失礼致しました。
生前には故人が〇〇様に大変お世話になりました。心よりお礼申し上げます。」
などといったように故人に代わってお礼をお伝え致しましょう。
〇弔電へのお礼状
弔電を送って頂いた方には直接お礼・挨拶周りをする必要はありませんが、
葬儀後はなるべく早めにお礼状をお出しするようにしましょう。
お礼状の内容としては、
「この度は故〇〇の葬儀に際しましては、ご丁重なご弔電を賜りまして誠にありがとうございました。
おかげさまで、滞りなく葬儀を執り行うことができました。
本来ならば、お伺いしてお礼を申し上げたいところではございますが、略儀ながら書中にて失礼いたします。
ここに生前のご厚誼に深く感謝し、心より御礼申し上げます。」
といったように本来であれば直接お礼をしたいところですが略儀であるという旨をお伝えしましょう。
〇供花・供物へのお礼状
供花・供物は遠方から送って頂くことが多いため、基本的には、弔電同様、直接お礼・挨拶周りをする必要はありません。
但し、お礼状にプラスして、品物でお返しする(返礼品を送付する)というのが一般的なマナーです。
返礼品の金額相場は千円から三千円位とされていますが、ご香典も併せて送って頂いた場合は、
香典分も+した金額の返礼品をお送りします。
お礼状の内容は
「この度は故〇〇の葬儀に際しましては、ご丁重な供花(お供物)を賜りまして誠にありがとうございました。
おかげさまで、滞りなく葬儀を執り行うことができました。
本来ならば、お伺いしてお礼を申し上げたいところではございますが、略儀ながら書中にて失礼いたします。
ここに生前のご厚誼に深く感謝し、心より御礼申し上げます。」
といったように弔電同様、略儀でのご挨拶である旨をお伝えします。
弔電・供花・お供物も本来であれば近隣や故人の職場へのご挨拶同様、直接ご挨拶するのがベストですが、
葬儀後は多忙なことが多く、直接挨拶周り出来る時間も限られてしまいますので、
お礼状でご挨拶をすればきちんと感謝の気持ちを伝えることが出来ます。
今回ご紹介した内容を頭の片隅にでも入れておいて頂ければ、葬儀後のお礼やご挨拶もスムーズに対応
出来ると思います。感謝の意をしっかり皆様に伝えることできちんとした形で葬儀を締めくくりましょう。
今回の記事も最後まで読んで頂きありがとうございました。